ストックリン錠200mg/600mgのQ&A

第12版発行にあたって

商品名:
ストックリン錠200mg/600mg
一般名:
エファビレンツ
略称 :
EFV
ストックリン錠200mg/600mgのイラスト

ケースに入れず、そのまま1週間部屋においてありました。のんでも大丈夫ですか?

無包装、室温、120万Lux露光下で6日間安定でした。本剤は非常に安定性が高く、1週間程度であればほとんど問題はないと思われます。今後はボトルやケースで保管するようにご注意ください。

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ストックリンの錠剤は、割ったり、砕いたりしてのんでも良いでしょうか?

本剤は安定ですが、錠剤を割ったり砕いたりした時の安定性や吸収などに関して検討したデータがないのでおすすめできません。

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寝る前にのみ忘れたことを翌朝起きてから気づきました。どうすれば良いでしょうか?

翌朝、気づいた時点で飲むことは避けましょう。飲み忘れた分をあきらめ、その日はいつもと同じように、寝る前に飲むとよいでしょう。寝る前に服用する場合の服用量は、2回分を一度に飲まないで、通常どおり1回分を服用して下さい。

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いつも眠前に飲んでいます。朝うっかりストックリンを飲んでしまいました。

うっかり朝にEFVを飲んでしまった場合、その日の夜に飲むEFVは飲まないで下さい。そして、また、翌日からいつもどおり、眠前の服用を続けて下さい。

ただし、現在の組み合わせで、夜に服用しているEFV以外の薬(例えば、コンビビルをEFVと一緒に服用している場合はコンビビル)は、今夜も服用するようご注意下さい。

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食事の影響がありますか?ある場合は、一緒に食べてはいけない食べ物や、のみ物を教えてください。

高脂肪食とともに服薬すると、本剤の吸収が高まる可能性があります。特に飲み始めには注意が必要かと思われます。非感染ボランティアにストックリン600mg錠1錠を高脂肪食(約1,000Kcal、カロリーの50~60%が脂肪由来)摂取後単回経口投与した場合、空腹時投与時に比べて本剤のAUC(血中薬物濃度下面積)は28%、Cmax(最高血中濃度)は79%上昇することが認められています(海外データ)。また、カプセル剤では、非感染ボランティアに600mg(カプセル)を高脂肪食(894Kcal、脂肪54g、カロリーの54%が脂肪由来)及び低脂肪食(440Kcal、脂肪2g、カロリーの4%が脂肪由来)摂取後単回経口投与した場合、空腹時投与時に比べて本剤のAUC(血中薬物濃度下面積)はそれぞれ22%及び17%、Cmax(最高血中濃度)はそれぞれ39%及び51%上昇することが認められています(海外データ)。

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お茶と一緒にのんでも良いですか?また、特に注意しなければいけないのみ物を教えてください。

特に問題ないと思います。ただし、一般的には、水、白湯、お茶などがすすめられます。濃いめのコーヒーなどは避けた方がよいと思います。また、アルコールの併用は避けてください。
(註:このQ&Aに登場する「水」という表現は、一般に使用される水道水(生水)ではなく、白湯(さゆ)もしくはミネラルウォーターを指しています。)

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服用後、吐いてもどしてしまいました。どうすればよいでしょうか?

もどした場合、再度服用することは避けましょう。次に飲む予定時刻までに気分がもどったら、服用する努力をして下さい。多めの水で服用すると、吐き気が軽くなることがあります。試してみて下さい。

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食後薬をのんだ後に、お菓子等を食べても薬の効き目は変わらないでしょうか?

特に問題ないと思いますが、暴飲暴食は避けてください。

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市販の風邪薬を買ってのんでもいいでしょうか?

現在のところ問題となる報告はありませんが、服用の際は主治医にご相談ください。

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発疹が出ました。服用を続けるうちにひいてくるでしょうか?

多くの場合、発疹は服用開始後7日目から14日目の間に現れます。本剤による発疹は、服用を続けている間に消失することが多いと思われますが、ごくまれに重症化するケースもあります。発疹を認めた場合は、すみやかに主治医にご相談ください。

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お薬を飲んだあと、車の運転などには差し支えないでしょうか?

自動車の運転や機械の操作等には、十分ご注意下さい。特に薬の飲み始めには、眠くなったり、感覚が鈍るなどの症状のあらわれることがありますから注意が必要です。

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健康食品を飲んでいます。一緒に飲んでもいいでしょうか?また、市販の薬で、一緒に飲んではいけない薬があれば教えて下さい。

EFVはSt.John's Wort(セントジョーンズワート:セイヨウオトギリソウ)含有食品との併用に注意することとされています。他の健康食品との相互作用については、医師・薬剤師にご相談下さい。

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EFVを飲んでいる女性は、妊娠に注意する必要があると言われました。なぜでしょうか。

EFVは動物実験(カニクイザル)で胎児/新生児20匹のうち3匹で奇形を認めたとする報告があります。また、ヒトにおいても新生児の神経管欠損が報告されており、妊娠を希望する女性や妊娠の可能性のある女性には、使用しないことが望ましいとされています。

[海外の抗HIV薬治療下妊娠症例登録制度において、本剤を妊娠中に服用した妊婦から生まれた新生児に脊髄髄膜瘤等の神経管欠損が報告されている。また、動物実験(カニクイザル)において、胎児/新生児20匹のうち3匹で奇形が認められた。妊娠したサルにエファビレンツ60mg/kg/day(ヒトに600mg/日を投与したときと同様の血漿中薬物濃度を示す用量)を投与した。1胎児において無脳及び片眼の無眼球症が認められた。別の胎児では小眼球症が認められ、第3の胎児では口蓋裂が認められた。(ストックリン添付文書より抜粋)]

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