SPRING-2臨床試験
INDEX
SPRING-2試験のデザイン(無作為化・ダブルダミーによる二重盲検・非劣性試験)
*治験責任医師がABC/3TCまたはTDF/FTCを選択した
患者背景
DTG群 (n=411) |
RAL群 (n=411) |
|
---|---|---|
年齢 中央値(範囲) | 37歳(18-68) | 35歳(18-75) |
男性の割合 | 85% | 86% |
ベースラインのHIV-RNA中央値(log10c/mL) | 4.52 | 4.58 |
HIV-RNA量>10万c/mLの割合 | 28% | 28% |
ベースラインのCD4数中央値(/μL) | 359 | 362 |
CD4数< 200/μLの割合 | 13% | 12% |
試験開始時に選択したNRTI2剤 | ||
TDF/FTC | 59% | 60% |
ABC/3TC | 41% | 40% |
48週および96週でのHIV-RNA量 50コピー/mL未満の達成率(本試験の主要評価項目は48週での達成率)
ベースラインのRNA量(10万コピー/mL)で分けたHIV-RNA量 50コピー/mL未満の達成率
併用のNTRIsで分けたHIV-RNA量 50コピー/mL未満の達成率
副次的評価項目:48週後および96週後のCD4数の増加
ウイルス学的治療失敗例の薬剤耐性検査
DTG群(n=411) | RAL群(n=411) | ||||
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~48週 | 48週~96週 | ~48週 | 48週~96週 | ||
ウイルス学的治療失敗例* | 20例(5%) | 2例(<1%) | 28例(7%) | 1例(<1%) | |
失敗例のうち、ベースラインと失敗時にインテグラーゼ阻害薬の耐性検査の得られた例 | 8例(40%) | 2例(100%) | 18例(64%) | 1例(100%) | |
インテグラーゼ阻害薬の 耐性変異検出例 |
0 | 0 | 1例(6%) | 0 | |
失敗例のうち、ベースラインと失敗時にPIまたはNRTIの耐性検査の得られた例 | 12例(60%) | 2例(100%) | 19例(68%) | 1例(100%) | |
NRTI変異検出例 | 0 | 0 | 4例(21%) | 0 |
- *ウイルス学的治療失敗の定義
- 24週~48週の間で50コピー/mL以上が2回連続して検出された場合。
- 48週以降では、1度でも200コピー/mL以上となった場合。
どちらかの群で頻度10%以上の有害事象(96週)
有害事象 %(例) |
DTG群 (n=411) |
RAL群 (n=411) |
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悪心 | 15%(60) | 14%(56) |
鼻咽頭炎 | 13%(55) | 14%(58) |
下痢 | 14%(57) | 13%(55) |
頭痛 | 14%(56) | 13%(55) |
薬剤に関連した重篤な有害事象*(96週)
有害事象%(例) | DTG群(n=411) | RAL群(n=411) |
---|---|---|
不整脈 | <1% (1) | 0 |
過敏症 | <1% (1) | <1% (1) |
肝炎 | <1% (1) | <1% (1) |
痙攣 | 0 | <1% (2) |
CPK上昇 | 0 | <1% (1) |
失語 | 0 | <1% (1) |
インフルエンザ | 0 | <1% (1) |
ウイルス性リンパ節炎 | 0 | <1% (1) |
下痢 | 0 | <1% (1) |
* 同一の患者に重複して見られた事象を含む。
サマリー
ウイルス抑制効果についてDTG群はRAL群に対して非劣性であった。
免疫機能改善効果(CD4数の増加) や有害事象に関しては両群間で同様の結果であった。