ASSERT臨床試験
INDEX
ASSERT試験のデザイン(randomized, open-label study)
評価項目
主要評価項目
- 48週後のeGFR (MDRD簡易式)の変化量。
主な副次的評価項目
- 慢性腎障害患者の割合; 尿中β2-microglobulinなどの変化。
- 24週と48週時点で、HIV-RNAが50コピー/ml 未満および400コピー/ml 未満になった患者の割合。
主要評価項目:48週後のeGFR (MDRD簡易式)の変化量
副次的評価項目:48週後の腎機能マーカーの変化量
β2M; β2-microglobulin, RBP; retinol-binding protein, NAG; N-acetyl-β-D-glucosaminidase
副次的評価項目:48週後の抗ウイルス効果
有害事象
ABC/3TC群 (n=192) |
TDF/FTC群 (n=193) |
|
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薬剤に関連した有害事象の総数 | 51% (98例) | 47% (91例) |
Grade 2-4の有害事象 (頻度が高かったのは、めまいや悪夢など。両群に差はなし。) |
29% | 20% |
HLA-B*5701陰性者を対象としたこの試験において、ABC/3TC投与群で6例(3%)のABC関連過敏症患者(疑い)が見られた。いずれも、重篤な状態には至らずに改善した。
サマリー
- 48週後のeGFR(MDRD簡易式)の変化は、ABC/3TC群とTDF/FTC群とで同等であった。
尿中のβ2-microglobulin と retinol-binding protein(RBP)は、TDF/FTC群で有意に上昇した。 - 48週後にHIV-RNAが50コピー/ml 未満に達した割合は、ABC/3TC群の方が低かった (ABC/3TC群は59%、TDF/FTC群は71%。違いは11.6%、95%信頼区間;2.2-21.1)。
- 有害事象の頻度は、薬剤過敏症以外は両群で同等であった。
(Post FA, et al. J Acquir Immune Defic Syndr 2010; 55: 49-57)